というわけで、1日遅れとなってしまいましたが。。。
鹿実野球部、秋初戦突破おめでとうございます!!!
正直申し上げますと、初戦がシード国分中央と決まった時はイヤーな感じがしましたが。。。
蓋を開けてみれば、見事なコールド勝ち!
もちろん、初戦突破で一喜一憂している訳にも行きませんが、新人戦からの嫌な流れを払拭するには充分な内容だったといえるのではないでしょうか?
前置きはここまでとして、早速試合を振り返ってみましょう‼️
第143回 九州高校野球大会 鹿児島県予選
二回戦
鹿児島実 140 000 3=8
国分中央 000 000 1=1
[鹿]福留ー玉田
[国]今村、米崎ー桑原
鹿実は初回、死球と犠打で作ったチャンスを四番吉木選手のタイムリーで先制。
その裏の守り、鹿実の先発左腕・福留投手は先頭打者にいきなりヒットを許し、犠打、進塁打で同点のピンチを招くも、相手の本盗失敗に助けられ無失点。
直後の攻撃では安打と犠打でチャンスを作ると、福留投手自らタイムリーツーベースを放ち追加点。その後も大技小技を絡め、この回一挙4得点のビッグイニングに。
これで勢いづいた福留投手は、抜群の制球力と緩急巧みな投球で2回から6回まで一人のランナーも許さないパーフェクトピッチ。
7回に長打攻勢で突き放し、7回コールドで鹿実がシード国分中央相手に初戦を飾りました。
最大の収穫
この試合で誰よりも輝いたのは、なんと言っても先発の福留投手の好投でしょう。
7回を投げ被安打2、失点はエラー絡みの最終回の1で自責点0。三振は僅か2ながら、四死球0と制球力で打たせて取る投球が光りました。低めにビシビシ決まる速球とチェンジアップ系のコンビネーションが効果的で、打者からすると実際のスピード以上に速く見えたと思います。
これほどの投球が出来る投手が現れたのは、投壊で涙を飲んだ新人戦を思うと格段の進歩といえるでしょう。本人も新人戦では出番が無かった事から、悔しさを持って努力してきたのではないでしょうか。
久保総監督も絶賛しており、「投手が良くなったお陰でようやく上昇気流に乗れてきた」と手応えを口にしてました。
もちろん手放しに喜ぶことはできません。この先には更なる強敵との対戦が控えてます。果たして強打のチームや試合巧者相手にも同じ投球ができるのか?という点は気になります。
それでもこの日の投球は、ほぼ満点に近い内容でした。今後の活躍に期待したいのと、他の投手陣も彼の活躍に刺激を受け奮起して欲しいですね。
集中打健在
打線に関してもこの日は特に言う事はないでしょう。上位から下位まで満遍なく打ちましたし、要所要所でバントもしっかり決めてました。
先制打は4番吉木選手、駄目押しの長打は3番椎原選手と、軸になる打者かしっかり機能しているのも良かったですね。とりあえず良い流れは出来たと思います。大味に打ち勝つというよりは、小技を交えキッチリ繋ぎ、一気呵成に攻め立てるという鹿実らしい攻撃が展開出来ていたといえるでしょう。
気掛かりだったのはノーヒットに終わった叶選手。5番で起用されてましたが、最終打席は代打を送られてました。柔らかい打撃には非凡なセンスを感じるだけに、今後の奮起に期待したいところです。
最終回に出てしまったミス
敢えて課題を挙げれば、最終回に出たエラーでしょうか。
ノーアウト一塁の場面でセカンド山添選手が軽快に処理したものの、ゲッツーを焦ったか二遊間の連携が合わず悪送球に。大勢決していただけに致命傷とはなりませんでしたが、僅差の場面だったらどうか。
初投稿記事でも指摘したように、このチーム最大の弱点は実戦経験の乏しさです。一人一人の能力は高いので、後は実戦で得た課題を練習で克服し、次に活かす。その繰り返しで強くなっていくしかありません。
ゲッツー一つ取るにしても、実戦経験と反復練習の積み重ねが最後にはモノを言います。難しいゲッツーをいとも簡単に処理出来るようになれば、相手から主導権を奪う事が出来る。そういう攻撃的な守備が出来るチームになって欲しいですし、宮下監督もそれを求めているはずです。
そして彼らなら可能だと、私は思います。
守備に関しては、とにかく甲子園に出た先輩たち以上のレベルを目指してもらいたいところです。
期待のルーキーには出番なし
私が以前の記事で注目選手に挙げた高田選手は、この日は最後まで出場機会がありませんでした。
ただ、最後ブルペンで投球練習をしていたところを見ると、投手陣の中の起用優先度も高いように感じました。
新人戦では主軸にも起用された高田選手ですが、恐らく今大会は投手としての比重が大きい起用法になるのではないかと予想してます。
マウンドに上がる日が待ち遠しいですね!
次戦に向けて
新人戦の状態を思えば、よくぞここまでのチームに仕上げてきてくれた、というのが正直な感想です。
ようやく「戦える準備が整った」と言ったところでしょうか。
ただ、今大会はノーシードで臨む立場なので、あくまでチャレンジャーであることを忘れず、一戦必勝で戦って欲しいです。
三回戦は種子島中央。同じくコールド勝ちで勢いに乗る相手ですが、ベンチ外も含めたチーム全員で勝利を求めて行って下さい!