鹿児島県高校野球代替大会、組み合わせ決定

高野連公式サイト

http://www.kagoshima-kouyaren.jp/library/5e337f119132af322adf5678/5ef6dfdc98d81fcf53f038dd.pdf

 

まずは、今年の三年生の高校球児の晴れ舞台が用意される事を素直に喜びたいと思います。県大会の前に地区大会を開催するなど、例年とは違う方式で開催される今大会。鹿児島高校球児の聖地である鴨池球場の土を県内の球児全員が踏めないのは残念ですが、離島が多い鹿児島において感染拡大リスクを懸念する高野連の立場も理解できます。この大会が選手や関係者に一人も新型コロナ感染者を出す事なく、全試合無事に開催できる事を願いたいです。

例年であれば開催されているはずの選抜、春季大会、NHK旗等の公式戦が中止になる中で行われる、文字通りぶっつけ本番の一発勝負の大会。それだけに選手はもちろん、長年高校野球に携わる指導者にとっても非常に難しい戦いになる事が予想されます。鹿実ファンの私としては、鹿実野球部がまずは市内Dブロックを勝ち抜いて決勝トーナメントに進む事を信じて応援したいと思います。

 

県監督理事会会長として大会の開催のために尽力された宮下監督は、この大会には3年生だけで臨む事を既に明言しています。この学年は甲子園だけでなく、多くの戦いの場を疫病流行によって奪われた世代。だから、せめて少しでも多くの三年生に試合を経験させたいという気持ちが強いのでしょう。実力がありながらも試合に出られない二年生からすると残念でしょうが、最後の大会に臨む先輩たちの力強い背中をその目に焼き付けて、是非ともそれを自分たちの代に生かして欲しいです。それが伝統というものなのではないでしょうか。

試合に出る選手たちには、宮下監督がKKBのYouTubeチャンネルで熱く語った「お父さん、お母さんへの感謝」、これをプレーで体現してもらいたいです。みなさんの親御さんは鹿実のユニフォームを着て戦いに臨む我が子の姿を心待ちにしていたはずです。なぜならそれは皆さんの成長過程を誰よりも近くで見てきた人だから。今も昔も「誰かのために頑張れる事」が高校野球の魅力だと、私は信じています。そして何より、野球が好きでここまで努力してきた自分自身のために全力を尽くしてください。

 

さあ行こう、鹿実野球部。

目標を失っても闘志を手放す事をしなかった皆さんなら、必ず県内無敗の称号を勝ち取ってくれるはずだと私は信じています。